平成30年第2回北信地域障がい福祉自立支援協議会一般公開のお知らせ
- 2018年10月12日 UPDATE
- カテゴリ:イベント情報
平成30年9月11日(火)
今年度、サービス向上部会では、「支援者も元気になる!!」を一年間の大きなテーマとし、全4回の研修会を企画しています。
その第2回目の研修会が開催されました。
「支援者も元気になる!!~ココロもカラダもリフレッシュ♪~」をテーマに
レクレーション講師 春原 輝明氏 にご講演いただきました。
前半は、コミュニケーションの基本についてお話を頂きました。コミュニケーションの基本は『受容』と『傾聴』だが、それ以前に、人間関係には自分と相手が存在し、この2人の物や事に対する感じ方は同じではない。物や事に対して、支援者自身が『自分にはどのような受け止め方の傾向があるのかを自ら知る自己覚知』が大切。自己覚知によって、自分の考えを相手に押し付ける危険を避ける事ができ、同時に相手への思いやりや相手を受け入れる事が可能となるとの事でした。また、第一印象の80%は視覚からの情報で決まるそうです。日々の支援の場面や自分の関わり方を思い浮かべながら、ハッとした瞬間でした。今後の仕事に向かう姿勢を改めて考えさせられる内容でした。
後半は、レク実技編として、先生が用意して来て下さったレクレーションを参加者全員で体験しました。握手競争、変身じゃんけん、絵文字、都道府県ビンゴ等、どのレクも興味深く、利用者の皆さんとの活動に活かせる事はもちろん、職員間で行う事でリフレッシュやコミュニケーションを深める事にも活かせる内容でした。会場内は、笑い声と笑顔が溢れていました。
第3回目の研修会は、11月後半に 予定しております。詳細は追ってご連絡いたします。ぜひご参加ください。
地域生活支援拠点等事業検討会では、今年度、地域の支援の専門性向上を目的に年4回の研修会を企画しております。
その第1弾として、H30年8月31日(水)、「医療的ケアが必要な方たちが地域で安心して暮らしていくために」を開催しました。
講師は、信州大学医学部新生児学・療育学講座特任助教 亀井智泉さん。
亀井さんにご講演では、ハッとすること、ドキッとすることがたくさん!
・1つの事例のために、多職種で、「どうしたらできるようになるか」を考える事、それはすなわち「地域マネジメント」である事。
・親御さんの想いを受けとめつつ、お子さん本人の本当の想いを感じ取っていく、お子さん自身の自己実現に向けた支援の大切さ。
・常に医療が必要な方々なのに、医療の言葉がわかる福祉サイドの支援者が地域に少ないこと。
などなど...まだまだ盛りだくさんです。
お話を伺った後は、グループワークで、それぞれ感じた事、自身の事業所でできそうな事、地域の課題として検討が必要な事等を考えました。様々な立場・職種の方が集まるグループでの話し合いは、時間が足りないくらい盛り上がっていました。
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参加されたみなさんには、「他人事」ではなく「自分事」として
考える時間となったのではないでしょうか。
とっても充実した研修会となりました。
研修会 第2弾は、「精神障がい者への支援力を高めよう~現場で使える認知行動療法~」です。ぜひご参加ください!
平成30年7月7日(土)
そだちネットワーク部会主催「発達障がい支援フォーラム」が開催されました!
今年度は「特性を生かして自分らしく生きる」をテーマに、生きづらさを感じている方を周囲はどのように理解・サポートしていくことが大切なのかを皆さんと共有しました。
フォーラム前半では、
福島学院大学副学長・医学博士の 星野仁彦 氏 をお招きし、
「発達障がい児/者をよく理解してサポートするとは ~生きづらさを感じている人のために~」という題目でご講演いただきました。
星野先生は、発達障がいを専門とする児童精神医学の第一人者でありながら、ご自身もADHDであることを公表されており、本講演でもご自身の実践や体験談を踏まえながら、発達障害について分かり易くお話ししてくださいました。「多面的・多角的治療」「発達アンバランス症候群という考え方」などの専門的な内容から、「ジャイアン型・のび太型ADHD」「星野式根回し術」などユーモア且つ実用性にあふれた内容まで、非常に幅広く興味深い講演でした。
内容の濃さはもちろんのこと、星野先生のお人柄も相まって、90分の講演にもかかわらず「楽しくてあっという間だった」「時間が足りない」など、多くの"もっと聞きたい"という声が聞かれるほどでした。
フォーラムの後半には、
講演して頂いた星野先生に加え、
飯山市立飯山小学校LD等通級指導教室担当教諭の岸田丈子先生、
発達障害のお子さんをお持ちの保護者の方をお招きし、
体験談や実践をお話しいただいた後、「いまわたしたちにできること」を題目にシンポジウムを行いました。
保護者の方には、お子さんを取り巻く環境の中での苦悩や学び、周囲の方の理解や協力者を増やす事の大切さ、保護者自身の心身の健康さなど、体験を踏まえた内容をお話しいただきました。会場では頷いたり涙を流しながら聞いている方もおり、「勇気をもらいました」といった声も聞かれました。
岸田先生には、LD等通級教室について分かり易く紹介して頂きました。また、日々の実践についての内容の中で「自分のことを好きでいられるように、『大丈夫だよ!』というメッセージを伝える事」を意識しているというお話があり、ありのままを受け入れてもらい自信を育てていくことの大切さを改めて感じました。
シンポジウムでは事前に募った質問に対して、御三方それぞれの立場からアドバイスをいただきました。皆さん1つ1つの質問に大変丁寧にお答えいただいたため、講演や発表よりもさらに具体的なお話を聞く事ができました。
閉会後も星野先生と直接お話ししたいという方が行列になったり、多くの方に当日のアンケートを書いて頂いたりと、ご参加いただいた方々にとって非常に実りのある時間になったように思います。
最後に、閉会式での飯山養護学校高山校長のあいさつにもありましたように、
『今回のフォーラムが発達障がいを含め障がいのある方々が晴れ晴れとして自分らしく生きられる社会を作っていける一助になればと願っております!』